- 30代を迎えて若かった頃よりバストの位置が下がったような…
- 心なしか、バストのハリも落ちている気が…
といったように、一定の年齢を迎えると少しずつバストの変化が気になってくる女性も多いと思います。
実は、そのバストの変化は「クーパー靭帯」がカギを握っているかもしれません。
この記事では、キレイなバストをキープしていくために重要な働きをするクーパー靭帯について見ていきます。
クーパー靭帯を損傷する原因や維持する方法についても見ていきますので、
いくつになっても美しいバストをキープしたい!
という女性は是非参考にしてみてください!
そもそもクーパー靭帯とは?
クーパー靭帯はバストを支えている靭帯(結合組織)であり、バストの土台になっている大胸筋と乳頭をつなぐようにして張り巡らされているのが特徴です。
実は、クーパー靭帯自体はコラーゲン繊維で構成されており、非常に柔軟でありながらしっかりとモノを支える力があります。
つまり、バストがキレイな上向きでキープできるのはしっかりとクーパー靭帯が支えてくれているからなんです。
また、バストを覆っている皮膚もつなぎとめているので、バストの形をキレイな丸い形に整える役割も果たしています。
クーパー靭帯が切れたり伸びたりすると…
では、バストを正しい位置に支え、キレイな形に整えてくれるクーパー靭帯が損傷してしまうと、いったいどうなるのでしょうか?
クーパー靭帯が切れたり伸びたりしても、特に問題はないのではないかと思う人もいるかもしれません。
実は、クーパー靭帯が損傷してしまうとバストに非常に大きな影響があるんです!
胸が垂れる
実際にクーパー靭帯を損傷すると、バストが垂れてきてしまいます。
バストを支える役割のクーパー靭帯が切れたり、伸びたりしてしまうわけですから当然ですよね。
バストのハリも失われ、キレイな丸い形をキープすることもできません。
また、バストの垂れは首や肩の凝りにもつながるので、日々の健康も阻害されてしまいます。
クーパー靭帯は元には戻らない!
別にクーパー靭帯が傷ついたって、人間だし元に戻るんでしょ?
と思っている女性も多いと思います。
確かに、人間の傷ついた部分は時間をかければ自然に再生し、元どおりになることがほとんどです。
ですが、クーパー靭帯に関しては、ひとたび切れたり、伸びたりしてしまったら再生することはありません。
少し伸びてしまう程度なら問題ありませんが、切れてしまったりした場合には修復は不可能です。
つまり、出来る限りクーパー靭帯は損傷しないように生活しなければ美しいバストをキープすることは出来ません。
クーパー靭帯は損傷してから鍛えても遅い!
後程説明しますが、クーパー靭帯を守るためにはバスト付近の筋肉を鍛えることが大切になってきます。
ですが、既にクーパー靭帯が切れてしまっていると、鍛えることも出来なくなってしまいます。
実は、クーパー靭帯は伸びてしまっただけでも、無理に負荷をかけるとさらに悪化する可能性があるので、鍛えるのが難しくなります。
クーパー靭帯を守るための筋トレは、損傷してからでは遅いことをしっかりと覚えておきましょう。
クーパー靭帯が切れたり伸びたりする原因
バストの形をキレイに整え、正しい位置に支えてくれるクーパー靭帯。
ただ、様々な原因から二の腕やお腹がたるんでしまうように、クーパー靭帯も伸びたり、傷ついたりしてしまいます。
では、どのような原因でクーパー靭帯が伸びたり、傷ついたりしてしまうのでしょうか?
クーパー靭帯の損傷には
- 加齢による衰え
- 姿勢の悪さ
- ブラジャーが合っていない
- 就寝時のケア不足
- 激しい運動後のバストケア不足
といった主に5つの理由が存在します。
原因①:加齢による衰え
クーパー靭帯が損傷してしまう第一の原因としては、「加齢によるクーパー靭帯自体の衰え」があります。
年齢を重ねていくと、人間の新陳代謝は徐々に低下していきます。
その新陳代謝の低下に伴い、体内でクーパー靭帯の元となるコラーゲン繊維を作る働きも落ちてしまいます。
そうなると、日常生活の負荷で傷ついてしまったクーパー靭帯を完全に復元できなくなり、バストをしっかりと支えられなくなってしまうのです。
この状態がいわゆる「クーパー靭帯が伸びてしまう」状態であり、実際にはクーパー靭帯を構成するコラーゲン繊維が不足している状態というわけです。
原因②:姿勢の悪さ
クーパー靭帯損傷の第二の原因としては、「日常生活の姿勢の悪さ」が挙げられます。
特に注意すべき女性は「猫背」の方です。
猫背の姿勢を続けるとバストが宙に垂れてしまう形になるので、常にクーパー靭帯にも無理な負荷がかかってしまいます。
すると、その姿勢に身体が適応しようとするため、クーパー靭帯が長くなっていきます。
クーパー靭帯が長くなってしまうとコラーゲン繊維の密度が低くなり、強度も下がってしまいます。
こうしたことから、姿勢の悪さによってバストを正しい位置で支えられなくなってしまうのです。
原因③:ブラジャーが合っていない
クーパー靭帯が損傷してしまう原因として、普段着けているブラジャーにも問題がある可能性があります。
つまり、日常で着用しているブラジャーのサイズが合っていないために、クーパー靭帯が傷ついてしまうわけです。
ブラジャーのサイズが大きい場合、しっかりとバストを支えることが出来ず、カップの中でバストが揺れてしまいます。
また、ブラジャーのストラップが外れてしまうこともあります。
こうしたバストへの負担がクーパー靭帯に大きな負荷をかけています。
反対に、ブラジャーのサイズが小さい場合、バストがこぼれてしまいます。
すると、バストを適切な形で保護できなくなってしまいます。
また、アンダーの食い込みもクーパー靭帯を痛める原因となってしまいます。
原因④:就寝時のケア不足
クーパー靭帯が傷つきやすい意外なタイミングとしては「就寝時」があります。
- ノーブラで寝ている
- ナイトブラを着けずに寝ている
といったように、就寝時のバストケアを怠っているとクーパー靭帯が損傷する可能性が高くなります。
就寝時と起きている時ではバストへの重力のかかり方が異なるので、バストがあらゆる方向に垂れてしまいます。
また、寝返りによって身体でバストを圧迫してしまうこともあります。
しっかりと就寝時のバストケアをしないがために、バストを正しい位置で支えられなくなる可能性も非常に高くなってしまいます。
原因⑤:激しい運動後のバストケア不足
激しい運動などもクーパー靭帯が損傷する大きな原因の一つです。
身体を使った激しい運動をする際にはバストが大きく揺れてしまうので、クーパー靭帯にも様々な方向から負荷がかかります。
特に、飛び跳ねたり身体をターンさせたりするような動きをすると、クーパー靭帯が大きく伸び縮みしてしまいます。
この伸び縮みによって、最悪の場合にはクーパー靭帯が切れてしまうこともあります。
スポーツブラなどを着けていないと、さらにクーパー靭帯が損傷するリスクが高まってしまいます。
クーパー靭帯を守る方法
損傷すると二度と元には戻りませんが、ほんのちょっとした日常的な場面でクーパー靭帯は傷ついてしまいます。
では、どのようにすればクーパー靭帯を傷つけることなく保護することができるのでしょうか?
クーパー靭帯を守るための方法としては
- バスト付近の筋肉を鍛える
- バストサイズに合ったブラジャーを着ける
- 就寝時にナイトブラを着用する
- 運動時はスポーツブラを着用する
の4つがあります。
方法①:バスト付近の筋肉を鍛える
実は、クーパー靭帯はトレーニングによって保護することが出来ます。
場合によっては「バストを鍛える」という言い方もしますが、基本的にはクーパー靭帯がつながっている大胸筋を強化するトレーニングになります。
ジムのベンチプレスなどでしっかり大胸筋を鍛えると強いクーパー靭帯が作られますが、腕立て伏せ程度のトレーニングでも十分効果を期待できます。
筋肉隆々になるほど筋トレをする必要はありませんので、適度な負荷を大胸筋にかける習慣を作りましょう。
方法②バストサイズに合ったブラジャーを着ける
クーパー靭帯が傷つく原因の一つに、「ブラジャーのサイズが合っていない」ことがありましたね。
ですので、しっかりと自身のバストサイズに合わせて適切なブラジャーを着用するようにしましょう。
カップサイズを測る場合には、きちんとトップとアンダーの差をメジャーで測って確認するようにしましょう。
また、カップサイズだけではしっかりバストにフィットするか分かりませんので、メーカーごとに実際に試着して決めることが大切です。
特に成長期のバストサイズは急速に変化していきますので、3ヶ月~6ヶ月に一度はサイズを測り直すようにしましょう。
方法③:就寝時にナイトブラを着用する
寝ている時のバストやクーパー靭帯への負担を減らすために、ナイトブラを着用することも非常に効果的です。
ただ、今までナイトブラを着けてこなかった方々は
どんなナイトブラを選んだらいいか分からない…
と悩んでしまうかもしれません。
基本的に、ナイトブラはバストを正しい位置でサポートするためのものなので、窮屈に感じない程度でバストを補正してくれるものがオススメです。
昼間に着けているブラジャーとはだいぶ感覚が異なるので、慣れるまではもしかすると眠りづらいかもしれません。
そういった場合には、就寝の1時間くらい前からナイトブラを着用し、身体を慣らしながら眠りにつくことをオススメします。
方法④:運動時にスポーツブラを着用する
スポーツなどの激しい運動をする習慣がある女性は、スポーツブラを着用することでクーパー靭帯を守るようにしましょう。
運動の強度によって
- ハイ
- ミディアム
- ライト
といった分類がされているので、自身がどういった程度の運動をするのかによって使い分けましょう。
スポーツブラもナイトブラと同様に、バストが揺れにくいように設計されています。
ですが、目的は同じでも根本的な設計は大きく異なりますので、運動の際には専用のスポーツブラを着けることをオススメします。
まとめ
クーパー靭帯はハリのある美しいバストをキープするためには欠かせない存在です。
一度でも伸びたり切れたりしてしまうと、元には戻らなくなってしまうのできちんと保護するようにしましょう。
効果的な方法としては、自身のバストサイズと場面に応じたブラジャーを適切に使い分けていくことです。
また、クーパー靭帯につながる大胸筋を鍛えることも非常に大切です。
筋トレとブラジャーの使い分けでしっかりとクーパー靭帯を守り、いつまでも魅力的な美しいバストを保てるようにしましょうね!